プレキャストコンクリート設計・製造・施工の株式会社三晄プレコンシステム

株式会社三晄プレコンシステム

PCaCWとは

施工実績

株式会社三晄プレコンシステム:技術情報

PCaCW工法

PCaCWとは

『PCaCW』とはプレキャストコンクリートカーテンウォール precast concrete curtain wall

の略称で、「プレキャストコンクリートカーテンウォール」と呼びその意味とは、

~precast・・・予め作られた,~concrete・・・コンクリート,~curtain wall・・・非耐力壁の総称で建物の荷重を支える役割から開放された壁

すなわち、あらかじめ工場で作られたコンクリート製の外壁材となります。

特徴

①各種表面仕上げの自由性
本石、タイルの先付け・塗装やコンクリート素材をいかしたデザインが可能です。
②形状の自由性
外壁を部品化し工場で製作することにより、多彩な形状に対応が可能で高層化・複雑化が進む近代建築には欠かせない工法です。
③構造上のメリット
外力(地震力・風圧力)による躯体の変位(層間変位)に追従し地震や風による被害を最小限に抑える工法です。
追従の方式としては、主にロッキングシステムとスウェイシステムがあります。
④施工上のメリット
サッシ・ガラス・断熱材等の工場先付けが可能で、現場労働工数を削減
足場が不要、外部作業が減り、安全性の向上と仮設コストの削減
在来工法と比べ大幅な工期短縮
⑤品質の向上
工場に於ける確かな品質管理のもとで製作されたコンクリート製品は耐久性・精度が高く安全と信頼を提供致します。

変位追従方式

ロッキングシステム

パネルを回転移動させる事により、 層間変位に追従する方式
比較的縦長なパネルに適用
平常時
平常時
層間変位追従時
層間変位追従時の動き

スウェイシステム

パネルを水平移動させる事により、 層間変位に追従する方式
比較的横長なパネルに適用
平常時
平常時
層間変位追従時
層間変位追従時の動き

形式の分類

層間形式 梁柱形式 縦連層形式 横連層形式
層間形式 梁柱形式 縦連層形式 横連層形式

施工例

住友生命ビル
住友生命ビル
施工年 1972年 (昭和47年)
場所 札幌市
規模 24F建て
仕様 吹付けタイル仕上げ
今から約40年前当社で初の高層ビルへのPCaCW施工物件です。

各種特殊工法紹介

外断熱工法

外断熱工法の特徴

外断熱工法は、内断熱工法に比べ耐久性に優れ、省資源化に効果があるとともに 結露やカビが発生しにくく、省エネルギー性に優れています。
この外断熱工法にPCaをもちいた当社外断熱工法を紹介します。
①外断熱フォームPCa工法
外断熱フォームPCaとは、薄肉PCa板の裏面に断熱材を予めPCa工場で貼り付け、パネルと断熱材間に空気層を設けた外断熱用の型枠兼用型PCa工法です。
外断熱フォームPCa工法:ほしみPJ 外断熱フォームPCa工法:ほしみPJ
【施工実績】ほしみPJ 断熱材セット状況
外断熱フォームPCa工法:北海道立羽幌病院 外断熱フォームPCa工法:施工状況
【施工実績】北海道立羽幌病院 施工状況
②外断熱カバーリングPCa工法
-PCaCWとカバーPCa-
S造・SRC造・RC造に対応出来る、空気層を持ったカバータイプの外断熱工法
外断熱カバーリングPCa工法
-現場在来躯体壁とカバーPCa-
金物セット状況 断熱材状況 カバーPCa取付状況
金物セット状況 断熱材状況 カバーPCa取付状況
(レンガタイル打込み仕上げ)
③ダブルウォール複層PCa工法
S造に対応出来る、2枚の薄肉PCa板をトラス型鉄筋により一体化した、薄くて軽い複層PCa外断熱工法
ダブルウォール複層PCa工法

薄肉パネル工法

薄肉パネル工法の特徴

薄肉パネル工法は、躯体への重量を低減し、コストダウンを図れる 省力化に適した工法です。
◆実績一例.  2008年施工  室蘭入江広域センター
薄肉パネル工法:タイル・サッシ打込み仕上げ 薄肉パネル工法:取付状況
タイル・サッシ打込み仕上げ 取付状況
薄肉パネル工法
その他実績
2008年施工 メルキュール札幌
2009年施工 三井不動産ガーデンホテル
2011年施工 日通札幌ビル

寒冷地技術

寒冷地技術

当社の製品は凍結融解作用に対する耐久性が高い良質のコンクリートを使用し、工場生産の利点を生かし製品化するので安定した高い品質を確保します。
凍結融解作用とは、寒冷地などでコンクリート中の水分が凍結と融解を繰り返すことで起こるコンクリートの劣化作用(凍害)のこと、 凍害は凍結による膨張圧を緩和するための空気泡(未凍結水の逃げ場)が多く存在すれば防ぐことが出来ます。
凍害に対する対処方法としてコンクリート中に理想的な大きさの独立気泡が理想的な間隔で存在し、自由水が少なくかつ外部からの水の浸入を抑えること・・・
◆凍結融解試験
凍結融解試験体(試験前) 凍結融解試験体(試験後)
凍結融解試験体(試験前) 凍結融解試験体(試験後)
普通コンクリート 高流動コンクリート
普通コンクリート 高流動コンクリート
冬期ストック状況 冬期取付状況
冬期ストック状況 冬期取付状況

よくあるご質問

Q.風圧力に対するPCaカーテンウォールの設計とは?
最大風圧力  例えば、再現期間100年の風圧力に対してPCaファスナー及び配筋が許容応力度以下であること。
性能保持風圧力  例えば、再現期間30、50年の風圧力に対してPCaパネルに幅0.2㎜(開口は0.1㎜) 以上のひび割れを生じさせないことを基準に設計をします。
Q.地震力に対するPCaカーテンウォールの設計とは?
水平震度1.0以上の地震力に対してPCaファスナー及び配筋が許容応力度以下で有ること。
水平震度0.5の地震力に対してPCaパネルに幅0.2㎜(開口0.1㎜)以上のひび割れを生じさせないことを基準に設計をします。
Q.PCaカーテンウォールのファスナー設計とは?
PCaファスナーは階高の1/100の層間変位に追従出来き、パネルの脱落が無く、また、温度応力によるパネルの伸縮に追従できるよう設計します。
Q.PCaカーテンウォール配筋計算の算定式とは?
日本建築学会 鉄筋コンクリ-ト構造計算規準・同解説に準じ、ひびわれ幅算出には
①CEB-FIP(コンクリート構造物設計施工国際指針)、②ACI(アメリカコンクリート協会)、 ③PRC(日本建築学会 プレストレスト鉄筋コンクリ-トⅢ種PC) のいずれかを算定式として用います。
Q.PCaカーテンウォール打込み材とは?
仕上げ材としてタイル(50角・45二丁掛・二丁掛)、割肌タイル、大型タイルおよび本石打込みが一般的です。
またサッシ枠・ゴンドラレール枠および建築・設備関係のインサート、金物等も打込み出来ます。
Q.PCaカーテンウォールのコンクリ-ト設計基準強度は?
脱型時に必要となるコンクリ-ト強度より、一般的に設計基準強度はFc=300/m㎡ 以上を用います。
PCaカーテンウォール運搬車は?
一般的に運搬車は高床トレーラー(12mシャーシ)、低床トレーラーを使用します。
Q.PCaカーテンウォールの1日の施工枚数は?
現場状況、取付重機、パネル形状、ファスナー形状等によっても変わりますが一般的には取付調整で12枚~14枚/日が平均的です。
Q.PCaカーテンウォールの㎡重量は?
普通コンクリート仕様~厚さ150㎜パネルで約370㎏/㎡です。
Q.PCaカーテンウォールのパネル厚さは?
設計条件、パネル形状、仕上げ材厚さ、ファスナー位置等の条件により変わりますが、一般的には150㎜以上~です。
建物に応じて当社設計部が算定させて頂きます。
Q.PCaカーテンウォール間の目地幅は?
設計条件、パネル形状、ファスナー位置等の条件により変わりますが、一般的にPCa間目地幅は25㎜前後です。
建物に応じて当社設計部が算定させて頂きます。
Q.PCaカーテンウォールの1日の生産枚数は?
パネル形状のセット替え等により生産枚数が変動しますが、一般的には1サイクル~型枠1台で1枚/日の生産となります。